今日で、震災から1ヶ月経ちました。
震災直後からASDと指摘をされていた方々の中には、PTSDと
診断内容の変わる方も居るかも知れません。
今一度、PTSDの症状について、おさらいしたいと思います。
・追体験 フラッシュバックとも言う。トラウマの原因となった出来事を繰り返し鮮明に
思い出したり、悪夢を見たりします。
・回避 トラウマに関する出来事や、関連する事柄を避けようとする傾向が出ます。
・過覚醒 神経が高ぶった状態が続き、不眠や不安が強くあらわれます。
他には、鬱の傾向が有ったり、大きい物音に過敏になったり、人混みが
全くダメになってしまう方も居るでしょう。
イライラ、怒り、自責の念、虚脱感、極度の疲労、死にたいと思ったりする方も
出てくるかも知れません。
Twitterで何度も呼びかけていますが、これはみな、異常な事態を体験した後ならば
誰にでも起こりうる正常な反応であると言えます。
しかし、症状が出てから4週間以上経過した場合に、PTSDを疑います。
3ヶ月以内に軽快する場合もあれば、何ヶ月、何年もかかる場合もあります。
PTSDに対処するためには、ご本人が周囲や医師に相談することも欠かせませんが、
茫然自失としてしまって、自分から何も言い出せない場合もあります。
気丈に振る舞おうとするあまり、心の不調を押し殺して元気に振る舞ってしまう場合もあります。
周囲の方の理解と観察、手助けが必要になります。
PTSDになった事で、また、PTSDの家族が出たことで、パニックになってしまう方も
居るかも知れませんが、なるべく落ち着いて、状況の把握と理解をする事が欠かせません。
慌ててしまうのも仕方のないことです。どうしたものかと立ちすくんでしまうのも仕方のないことです。
まずは、「これは、あんな事があった後なのだから当然の事なんだ」と
理解することが必要です。気が狂ってしまったと思う必要はないのです。
とはいえ、症状は本人や家族にとって非常に辛い物ですから、我慢する必要は有りません。
自分に無理のない、話せる範囲で周囲や医師に頼り、適切な処方をしていただき、
PTSDに対処していってください。
PTSDの家族にどう接していったらいいのか、よくお医者様に聞くようにしてください。
「あなたがこんな事になって私は悲しい」
「早く元気になってくれなくては困る」
「心が弱い、打たれ弱い、意志が弱いからこんな事になる」などの言葉は避けるべきです。
PTSDになってしまった本人には、何も悪い所など無いのです。全て震災のせいなのです。
怒りの持って行き場のない状態に追い込まれるかも知れませんから、ご家族も
「自分のケアはどうすべきか」という事を医師に聞くのも必要かも知れません。
多くのストレスがかかるでしょうから、気分転換に何が出来るかも考えてください。
Twitter上では、#ptsd_jpというハッシュタグで、情報の共有や相談窓口を設けています。
罹患者本人にかかわらず、ご家族、周囲の方からのご質問も受け付けています。
遠慮せずご利用なさって、心の重荷を解いていってください。
一人でも多くの方が、一日も早くPTSDから解放されることを願ってやみません。
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