子ども達の中にも、ショックを受け、いつもと様子の違う子どもが出てくるのは当然のことです。
下記に挙げる子ども達への対応はPTSDになった場合にも有効ですが、現時点で
ショックを受けている子ども達に対しても大変役立つ物です。
地震の影響 子どもたちのPTSD より抜粋
■子どもに安心感を与える
一人にしないようにし、家族で一緒に食事をしたり、遊んだりする。
抱きしめるなど、スキンシップをする。
悲しみ、怒り、不安を感じることは普通のことであると教える。
自分を責めている子どもには「あなたが悪いのではない」と話す。
「頑張って。」とか「我慢して。」ではなく、「守ってあげるよ。」「大丈夫だよ。」と言葉をかける。
楽しかった時の思い出を語る。
赤ちゃん返りをしても、しからない。
■子どもが混乱している内容を整理する
苦しい思い出や不安が何なのかをしっかりと確認し、ごまかしたり一般化したりしない。
子どもが同じことを繰り返し質問しても、丁寧に答える。
■じっくりと子どもの気持ちを受け止める
子どもが話しているときは、目線を合わせ、目を見て、相づちを打ちながら、話をさえぎらないで、じっくりと聞く。
無理に聞き出さない。
■子どもに活動の場を与える
子どものペースに合わせて、スポーツなど友達とのコミュニケーションの場に参加させる。
お絵かき、作文などで自由に気持ちを表現させる。
人の役に立っているという感情は前向きな気持ちにさせるので、負担にならない程度の手伝いをさせる。
大人がトラウマを受けた場合、現実の体験を客観視することができますが、子どもは、
衝撃を主観的に受け止め、精神を直撃するため、その影響が深刻になります。
また、大人が不安を抱えたまま子どもに対応していれば、
子どもの症状が悪化したり、大人を安心させるために自分の不安や恐怖を
押さえ込んでしまう場合もあります。
しかし、今回の震災の場合、大人も子ども悲惨な苦しみや大きな不安を
抱えていらっしゃることと思いますので、大人の方も無理をせず、
自分のペースでできることから対応していっていただきたいと思います。
そういった意味でも、このような大地震が原因のPTSD対策としては、
専門家による心のケアの必要性が重視されることは言うまでもありません。
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