1. 頑張れ(被災者はすでに頑張っている。これ以上どう頑張ればいいのと言う感情になる)
2. あなたが元気にならないと亡くなった人も浮かばれないですよ。泣いていると亡くなっ
た人が悲しみますよ。(悲しいときには泣いていい、元気を失っていいという原則がま
もられていない。「喪失」がきちんと扱えていない。よく言われる言葉だが、たくさんの
問題が含まれている)
3. 命があったからよかったと思って。
4. まだ、家族もいるし、幸せな方じゃないですか。
(上記二つに関しては、被災者が他に喪失したと感じているものに対する配慮がない。
しかも本人がそのように思っていなかったら、単なる価値観の押し付けである)
5. このことはなかったことと思ってやり直しましょう。(実際に起きたことをなかったこ
とにすることは不可能である。トラウマとなった記憶にどう対処していくかを援助の
対象とすべき)
6. こんなことがあったのだから将来はきっといいことがありますよ。(空手形になってし
まうことがあるのでは?)
7. 思ったより元気そうですね。(被災者は援助者の前で取り繕っていることだって十分考
えられる。励ますつもりで言ったとしても、本人の現在の状態に対する配慮がない)
8. 私ならこんな状況は耐えられません。私なら生きていられないと思います。(しっかり
していると誉めるつもりで言われていることが多いのだが、おめおめと生きている自分
を非難されたと感じる人が多い)
災害時のこころのケア より
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