2010/08/04

パワハラで休学、元女子大学生が准教授提訴 #ptsd_jp

こんなニュースが目に入る度に、本当に残念で悔しい気持ちになる。
記事はこちら・・・

こういった行為が、受け手にとってどれだけの打撃を与えるか、行う側は本当に分かっていない。

この記事には、大学の准教授が20歳代の女生徒に対し、「恥やわ」
「小学生以下だ」などと侮辱したとあり、女生徒はその結果、体調を崩して
半年間も休学せざるを得なかったと言う。開いた口が塞がらないとはこのことだ。
教育者である前に、人間としていかがなものかと疑わざるを得ない。
女生徒が精神的に参ってしまい、調子を崩すのも当たり前だ、と私は思う。

ただ、ちょっと気になったのだが、パワーハラスメントというのは、厳密には
先生と生徒といった立場には使用しない。実際には、


職位上あるいは業務上優越的な立場にある者が、意識的であるか無意識的であるかを問わず、その地位および権限を利用したり逸脱したりして、職務遂行上従属的な立場である者や同僚に対して、その意に反する不当な取り扱いを行い、就労意欲を喪失させたり、人格を傷つけたり、不利益や損害を与えたりして、人権を侵害すること。

その結果として就労環境を著しく阻害するような不適切な言動、指導(待遇)を指す。

職権などのパワーを背景にして、本来の業務の範疇を超えて、〈継続的に〉人格と尊厳を侵害する言動をおこない、就労者の働く職場環境を悪化させたり、雇用不安を与えたりすること。


とある。パワハラとは、会社の中で行われるものに限定されている。
とは言え、上の立場の者が行っている以上、この准教授はふさわしい行動を
取ったとは言えないだろう。
 
中には
「そんなにひ弱で、社会でやていけるのか」とか
「最近の若い子は甘やかされて育ったからガマンするってことを知らない」などという意見が
往々にして飛び交うものだが、では果たして、自分がそれをされた場合、
嫌な思い、辛い思いをしなかっただろうか。
 
ニュース記事だけでは全てを酌み取ることは難しいし、もしかしたら
この女生徒はすごく打たれ弱かったかも知れないし、この准教授は、もっと
酷い事を女生徒にしていたかも知れない。
 
ただやはり本質は、「相手にとって嫌なこと、辛いことを行っても良いのか」という事だ。
それも、継続的にされた時、脳天気だと自負する人でも、たいがいはイヤになるだろう。
人が人らしく人に接するためには、それなりの配慮というものが必要ではないだろうか。
 
この場で、慰謝料の請求が妥当かどうかは書かないでおこうと思う。
それは、当人達にしか分からないから。

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